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積水ハウス株式会社

人手に依存したSDS管理からの脱却、「世界一幸せな施工現場」を目指す安全体制へ

戸建住宅を中心に、全国で家づくりを手がける積水ハウス株式会社。同社の施工管理部 施工安全管理グループでは、施工現場で使われる数百件のSDS(安全データシート)を、担当者が紙やPDFで一つひとつ読み込んで確認していました。度重なる法改正で規制対象物質が増えるなか、「従来の人の手による管理方法では対応が困難」という限界に直面していました。

そんな中、インターネットでの検索をきっかけに「ケミカンSDS管理」を知り、規制対象物質の把握やSDS管理業務の効率化につながる点、そしてサポート体制の充実を決め手に導入。導入後は、規制対象物質の把握が確実かつ迅速になり、データという確かな根拠をもって、現場や社内の開発部門へ安全対策を働きかける体制づくりを進めています。今回は、同グループの真鍋様、古瀬様、上月様に、導入の経緯と効果を伺いました。

チェック
導入のポイント
  • 紙・PDFと人手に頼っていたSDS管理から脱却し、規制対象物質の把握を「確実かつ迅速」に実現
  • チェックリスト機能により、出荷材の約8割に皮膚等障害化学物質が含まれることをデータで裏付け。現場への適切な保護具着用の指示につなげた
  • SDSの更新状況を可視化し、最新SDSの維持管理を効率化
  • データという根拠をもとに、製品選定の上流(開発部門)から安全対策を働きかける体制へ転換
チェック
課題
チェック
効果

人手に依存したSDS管理の限界 ─ 法改正対応で見えた課題

皆さまの役割と、「ケミカンSDS管理」導入前に抱えていらっしゃった課題についてお聞かせください。

真鍋 様:施工安全管理グループでグループリーダーを務めています。マネジメントを担うとともに、化学物質管理者として、リスクアセスメントの最終的な評価責任を負っています。

古瀬 様:私は同じグループで、SDSの確認やリスクアセスメントといった実務を中心に担当しています。導入前は、SDSを紙やPDFで保管していて、確認するときはモニターで一つひとつ開いて、手作業で読み込んでいました。当社では数百件のSDSを扱っていますが、それを手作業で全て把握するのは困難でした。使用頻度の高い製品に絞って確認していたのが実情で、裏を返せば、取り扱う化学物質の危険性・有害性を全ては把握できていなかったということです。

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読み解く作業の中で、特にご負担が大きかったのはどの部分でしたか。

古瀬 様:どの物質が通知対象なのか、表示対象なのか。さらに、がん原性物質、濃度基準値設定物質、皮膚等障害化学物質など、法改正で新しい区分が次々に加わるなかで、自社の製品がどれに該当するのかを一つひとつ判定していくスクリーニング作業が非常に煩雑でした。SDSの適用法令欄も法改正に伴う更新が追いついておらず、成分情報から自ら調査することも多かったです。当社では各施工現場で使用するSDSをデータとして配信する「SDS配信システム」を運用していますが、構築したのが2017年(平成29年)で年々更新が滞り、書式も古い状態でした。これも読み解きを難しくしていた一因でした。

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当時は何名くらいの体制で対応されていたのでしょうか。

古瀬 様:私が着手する前は担当が1名、私が加わって1.5名ほどの体制でした。その体制で、主要な150件ほどのSDSを確認するだけでも1か月以上要してしまい、規制対象物質の増加を踏まえても全てのSDSを人の手で把握するのは困難だ、となりました。法改正の話題が本格化した2023年ごろ、この限界をはっきりと感じるようになりました。

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決め手は「人による読み取りから解放されること」

数ある選択肢のなかで、「ケミカンSDS管理」を知っていただいたきっかけと、導入の決め手を教えてください。

古瀬 様:きっかけは、私がインターネットで「SDS管理」と検索したことでした。実はケミカンを導入する前に、リスクアセスメントのサービスを提供している別のベンダーも検討したのですが、費用面やサポート体制の点で踏み込みきれずにいました。そうしたなかでケミカンに出会えた、という流れです。

決め手は、何よりも「SDSを人の手で読み取る作業から解放されること」でした。あの膨大な確認作業がなくなり、業務負荷の大幅な軽減が期待できたことが、最も大きな理由でした。加えて、先に検討していたサービスと比べて、サポート体制が充実していた点も安心材料でした。

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導入前に無料トライアルもお試しいただいたと伺いました。

古瀬 様:はい。無料トライアルを経て本格導入への期待が高まりました。まずは部内での試行として2025年2月より利用をスタートしています。

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規制対象物質の把握が「確実かつ迅速」に

実際に導入されてみて、何がどう変わりましたか。

古瀬 様:まず、規制対象物質の把握が確実かつ迅速になりました。法改正のたびに対象物質は増減しますが、ケミカンが改定の時期に合わせて一覧化し、チェックリストとして出力してくれる。ここは重要な改善点だと感じています

上月 様:SDSの保管・管理の面でも、更新時期を含めて一連の管理がとても見やすくなりました。以前はクラウドのフォルダに保管していても、どのSDSが古いかを知らせてくれるアラートはありませんでした。今は5年以上経過したSDSなどにアラートが出るので、一目で把握できるようになりました。古いSDSを見つけて差し替え、現場の配信システムへ連携する、という一連の動きも早くなりました。

真鍋 様:マネジメントの立場から見ても、メンバーが結論にたどり着くまでの時間が短くなり、業務負荷の軽減につながっています。

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データ化によって、これまで見えていなかったものが見えるようになった、という実感はありますか。

古瀬 様:あります。象徴的なのが、出荷材の約8割に皮膚等障害化学物質が含まれている、と分かったことです。人の手でやっていた頃も「5〜6割」と概ねその程度と推測していました。ただ、全てを把握できていたわけではないので、その根拠が弱かった。ケミカンで確実に「8割に含まれている」と裏付けが取れたことで、現場に対しても『皮膚等障害化学物質が含まれている可能性があるので』ではなく、『ほとんどの製品に皮膚等障害化学物質が含まれているので、必ず手袋と保護メガネをつけてください』と、明確な指示が出せるようになりました。感覚では5割ほどと見ていた数字がデータで8割という事実に変わったことが、現場の安全意識の改革にもつながっています。

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データという「根拠」が、上流からの安全対策を動かす

リスクアセスメントの面では、どのような変化がありましたか。

真鍋 様:工数の削減幅を数字で申し上げるのは難しいのですが、確実に「分かりやすくなった」という実感があります。何より、現場に何を伝えるべきかが明確になり、それが私たち部内だけの認識にとどまらず、開発に携わるメンバーにも伝わり、同じ意識を持ってもらえるようになったのは大きな変化です。

それが、製品選定の段階からリスクを見直す動きにもつながっているのでしょうか。

古瀬 様:そうですね。従来は、開発側が決めた製品や化学物質を、施工側は受け入れるしかありませんでした。有害性が含まれていても、そのために電動ファン付き呼吸用保護具が必要になっても、受け入れざるを得ない。ですが、職人の負担や現場の手間を考えれば、本質的な安全対策は上流から変えていく必要があります。SDSをデータ化したことで、確かな根拠(エビデンス)をもって開発側に働きかけ、上流から見直しを調整できるようになりました。ここは重要な一歩だと感じています。

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今後の期待:SDS管理を土台に、全社的な管理体制の強化へ

今後、「ケミカンSDS管理」をどのように活用し、期待されていますか。

古瀬 様:法改正への対応も続きます。今後を見据えて、協力工事店へ提供する出荷材について常に最新のSDSを届けられる体制を整えることや、現場で調達される製品のSDS情報の整理・把握など、取り組むべきことはまだあります。ケミカンには、こうした一連の流れをよりスムーズに支えてくれる存在であってほしいと期待しています。

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導入を検討されている企業様へのメッセージ

最後に、同じように化学物質管理に取り組む企業のご担当者様へ、メッセージをお願いします。

上月 様:建設業界やハウスメーカーの中には、化学物質への対応について何から始めればよいのかわからず、まだ十分に取り組めていない企業もあるかもしれません。まずはSDSを入手して管理し、そこからリスクアセスメントを実施する。この一連の流れを整えるうえで、ケミカンは知識がない方でも使いやすく、簡単に第一歩を踏み出せます。ぜひお勧めしたいですね。

古瀬 様:シンナーや接着剤は、現場にとって非常に馴染みのある物質で、その危険性が認識されにくい側面があります。ベテランの職人ほど化学物質規制への対応の必要性を感じにくい場合もあります。ですが、健康障害は何十年と経過してから現れてくるものです。将来的なリスクの芽を、今のうちに摘み取っておく。その第一歩として、まずSDSで危険性・有害性を正しく把握することが、極めて有効であると考えています。

真鍋 様:私たちはプレハブ住宅のメーカーとして、お客さまに家をお届けしています。その家づくりを支える施工現場で働く方々が、快適に、安心して、安全に作業できること。それが大前提です。私たちは『世界一幸せな施工現場』にすることを目標に掲げています。化学物質にまつわるリスクをいかになくしていくか——その近道として、ケミカンは大きな効果を発揮してくれると感じていますし、それをしっかり伝えていくことも含めて、これからも取り組んでいきたいと思います。

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ケミカンSDS管理 事例集ケミカンSDS管理 事例集
積水ハウス株式会社
業種
建設業
導入製品
ケミカンSDS管理
課題
SDSを一元管理したい
法令チェックを効率化したい
リスクアセスメントを効率化したい
利用範囲
施工管理部 施工安全管理グループ
取材日
2026年7月
人
お話を伺った方
  • 真鍋 様(施工管理部 施工安全管理グループ グループリーダー/化学物質管理者)
  • 古瀬 様(施工管理部 施工安全管理グループ チームリーダー)
  • 上月 様(施工管理部 施工安全管理グループ)
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