工業用洗浄剤や製紙薬剤などの製造・販売を手掛ける油化産業株式会社は、少数精鋭の体制で事業を展開しています。化学物質管理の担当者は他業務も兼務しており、限られたリソースの中で効率的かつ正確な管理体制が求められていました。2024年4月の労働安全衛生法(以下、安衛法)改正を見据え、業務効率化と法令対応の強化を目的に「ケミカンSDS管理」の導入を決定しました。
大きな課題となっていたSDS情報のExcelへの手入力作業を伴う更新業務に多くの時間を費やしていました。2023年時点では更新作業に年間で23時間を要しており、今後の法改正に伴う規制対象の増加により、さらなる工数増大が懸念されていました。そうした中、「ケミカンSDS管理」の導入により、更新時間は短縮されその他の業務も含め、全体的な作業時間が大幅に削減されています。膨大なSDSを手入力でExcelにデータ化する更新作業には年間23時間を要していたものの、導入後はわずか3時間に短縮されました。
さらに、化学物質排出把握管理促進法(以下、化管法)や特定化学物質障害予防規則(以下、特化則)のチェックリスト機能による法令対応の精度向上や、化学物質リスクアセスメント実施に必要なSDS記載のCAS番号や組成情報等についてSDS一括出力機能を活用する事での現場対応の迅速化も実現。担当者は他業務と両立しながらも、正確で効率的な化学物質管理体制を築くことができました。
きっかけは他社の事例を紹介する御社セミナーを拝見したことでした。ちょうど2024年4月の安衛法改正を受けて、化学物質管理の方法を見直す必要があると感じていた時期。従来のやり方ではスピードや正確性の面で課題があり、効率的に対応するにはどうしたらよいかと考えていました。
セミナーを通じてケミカンの存在を知り、SDSの自動データ化や検索機能が整っている点に魅力を感じて、ケミカン導入の検討を始めました。
油化産業株式会社では、限られた人数で化学物質管理を担っており、膨大な量のSDSを手作業で管理することに大きな負担を感じていました。またExcelを使った手入力での更新作業は、人的ミスのリスクもあります。労働安全衛生法改正への迅速な対応が求められる中、業務効率化と法令順守の両立を実現するために、ケミカンの導入を決断しました。
社内稟議の際は、ケミカンの操作性や手厚いサポート体制は上層部でも高く評価され、スムーズに導入が決定しました。検討の際は他社の比較もしましたが、「ケミカンSDS管理」のシステムの精度は圧倒的です。ケミカンの専門スタッフによる、人の目でのチェックが行われる点が大きな安心材料となりました。単なる自動化ツールではなく、人的な確認を通じてミスを防ぎ、信頼性の高い管理体制を築けることが決め手となりました。
「ケミカンSDS管理」を導入してからは、SDSの管理業務が格段に効率化されました。それまでExcelや手入力に頼っていた作業が、「ケミカンSDS管理」によって自動化され、作業時間が大幅に短縮されたことに驚いています。特に、画像ベースのPDFにも対応できる点は非常にありがたかったです。従来のツールでは、こうした形式のPDFはデジタル化が難しく、どうしても手作業が必要でした。
また、「ケミカンSDS管理」の画面は操作が直感的で、社内への展開もスムーズでした。新しいツールを導入する際には、慣れるまでの教育コストが課題になることも多いですが、「ケミカンSDS管理」は最初から使いやすく、その点でも大きな負担はありませんでした。今では業務に欠かせない存在となっています。
SDSを更新する作業では、年間23時間かかっていたものが3時間にまで削減されました。手入力で一つずつ確認しながら作業していたときとは比較にならないほどの効率化が図れています。
化管法や特化則の法令対応についても、「ケミカンSDS管理」が提供するチェックリストと社内システムのデータを照合することで、抜け漏れのないダブルチェックが可能となりました。改正法への対応準備も迅速に進められるようになり、業務の信頼性が向上しました。
さらに、化学物質リスクアセスメント実施に必要なCAS番号や組成情報等をSDS一括出力機能から得られ、日常業務で非常に役立っています。現場対応のスピードが上がり、少人数体制で業務を行う弊社にとっては、このような負担軽減の効果が非常に大きいと感じています。
化学物質管理を少人数で担当している企業には、特にケミカンの導入をおすすめしたいです。手入力による作業は人的ミスのリスクが高く、管理精度にも限界があります。
「ケミカンSDS管理」を活用すれば、作業時間の削減だけでなく、法令対応の精度向上や業務の属人化の解消にもつながります。導入当初は社内調整に多少の手間がかかるかもしれませんが、長期的に見ればそのメリットは計り知れません。
要望が次々と反映されており、現状のケミカンの機能にはとても満足しています。強いて挙げるとしたら、化管法対象物質チェックリストで抽出したデータを、経済産業省が提供している入力支援ソフトにそのままインポートできる連携機能の追加です。それが可能となれば多くの企業で年次報告の手間が大きく減ると感じています。
また、SDSの問い合わせ対応をケミカン側で代行してもらえるようになると、日々の業務負担もさらに軽減できるのではないかと考えています。SDSの取得や更新に多くの時間がかかるため、その部分が省力化できれば大きなインパクトになります。
さらに、エクスポート時のデータ形式がより多様になれば、社内でのデータ活用の幅も広がり、他部署との連携もよりスムーズになると思います。これからのケミカンSDS管理の進化に大いに期待しています。
三田 様(生産技術部大和工場製造課 課長)
谷 様(生産技術部大和工場管理課)