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SDS関連業務の効率化ならケミカン
食品工業用洗浄剤・除菌剤の研究開発・製造・販売などを手がける理工協産株式会社。同社では、社内掲示板システムを用いた手動でのSDS管理を行っていましたが、更新漏れの発生や、年々複雑化する法規制への対応に課題を抱えていました。特に、手作業での規制対象物質のリストアップや、膨大な数にのぼるリスクアセスメント業務が大きな負担となっていました。
今回、これらの課題を解決するため「ケミカンSDS管理」を導入。アナログな管理体制から脱却し、SDS管理業務のDXを推進されました。導入後は、「CREATE-SIMPLE」でのリスクアセスメントにかかる時間が半分以下に削減されたほか、法令チェックの正確性が大幅に向上。拠点ごとの化学物質管理も効率化され、全社的な規制対応の基盤構築に成功しています。
五島様： 研究部の五島です。製品の開発や改良を担当しています。私の所属する研究部では、自社製品のSDS作成だけでなく、原料のSDS管理も一部担当しています。年々増える法改正への対応に課題を感じており、今回「ケミカンSDS管理」を社内に提案させていただきました。
橋本様： 生産管理課の橋本です。私の部署は、実際に原料を使用して製品を製造する部署になります。リスクアセスメントは、私を含めた工場のメンバーが実施しており、その実務で「ケミカンSDS管理」を活用しています。リスクアセスメント実施後の従業員への周知も私たちの役割です。
五島様： 以前は、社員が閲覧できる掲示板システムに、原料SDSをPDFで貼り付けて管理していました。しかし、この方法にはいくつかの課題がありました。
まず、SDSの更新が属人化していた点です。基本的には業務部がサプライヤー様から入手したSDSを更新するのですが、どうしても人の手で行うため更新漏れが発生することがありました。またイレギュラーで、研究部がメーカー様からSDSを直接入手することもあり、その際に掲示板を更新し忘れてしまうケースもありました。
橋本様：工場での閲覧にも手間がかかっていました。現場では、掲示板からPDFを都度タブレット端末にダウンロードしたり、紙に印刷して保管したりしていました。そのため、そのひと手間が原因で更新が追いつかず、現場にあるSDSが最新版でない、というリスクも常に抱えていました。
五島様：法令対応のためのSDSのチェックは、特に大きな課題でした。2022年にSDS作成システムを導入したのですが、原料に関する法令チェックは手作業に頼らざるを得ない状況でした。
具体的には、まずSDS作成システムから当社製品に使用している原料のCAS番号をCSV形式で出力します。 そして、官公庁がExcelなどで配布している規制対象物質のリストと、自作したExcelマクロを使って一つひとつ突き合わせ、規制対象かどうかを判定していました。
しかし、規制対象物質のリストは頻繁に更新されます。その更新情報を常にウォッチし、自作のリストに反映させる作業が非常に大変で、どうしても対応が遅れがちでした。結果として、参照しているリストが最新版ではなかったというケースが多々発生してしまっていました。
五島様： はい。工場では膨大な数の化学物質を取り扱っているため、リスクアセスメントの実施が追いついていない実情がありました。当社は4つの工場がありますが、それぞれで製造しているものも、使用する原料も異なります。そのため、対象となる化学物質の数が膨大になり、どこから手をつけていいか分からないような状態に陥っていました。
この煩雑なSDS管理とリスクアセスメント業務を、「ケミカンSDS管理」で効率化できないか、というのが導入検討の出発点でした。
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五島様： きっかけは、御社が企画されていた無料のオンラインセミナーです。昨年末頃に「原料SDSの一元化」といったテーマのセミナーを拝見し、まさに当社の課題に直結する内容でしたので、すぐに参加を申し込みました。
セミナーでは、SDSをデータ化して一元管理できる点や、法令チェックを自動で行ってくれる点に非常に魅力を感じました。早速、社内に共有したところ、皆すぐに乗り気になってくれました。その後、個別に詳しいお話を伺う機会を設けていただき、自社での具体的な運用イメージが明確に湧いたため、導入まで非常にスムーズに進みました。
五島様： 最新法令による規制対象物質のチェック自動化は期待していた点でした。
一方で、工場側からは別の視点での評価がありました。他部署のメンバーも同席してケミカンの説明を受けた際に工場担当者からは、リスクアセスメント実施支援ツール「CREATE-SIMPLE」と連携できる点が好評でした。製品DBの形式に沿って、「ケミカンSDS管理」にデータ化されているSDS情報を自動出力できる機能が便利、という声が上がりました。これが導入の大きな後押しになりましたね。
また実際に使ってみて非常に便利だと感じているのが「タグ機能」です。 これまで、どの工場がどの原料を使っているのか、社内の掲示板上では管理できていませんでした。そこで「ケミカンSDS管理」の導入にあたり、各SDSに使用している工場名タグを紐づけることをルール化して、工場ごとの使用物質をフィルタリングできるようにしました。 これにより拠点ごとの管理が容易になり、工場側も自分の工場で使っている物質だけを対象にリスクアセスメントを実施できるので、非常に効率的だと感じています。
五島様： システムの導入というと、最初の設定などが大変なイメージがあるかもしれませんが、「ケミカンSDS管理」に関しては導入のハードルは非常に低いと感じました。 私が主に行ったのは、既存のSDSをシステムにアップロードし、先ほどお話ししたタグ機能の運用方法など、社内での利用ルールを作成して周知したことくらいです。
特に、タグの付け方やファイル名の付け方をきちんとルール化することで、誰が更新作業を行っても管理レベルを統一でき、検索性の向上にも繋がっていると思います。
また弊社は、リスクアセスメント対象となるすべての化学物質に対してリスクアセスメントを実施しようとしているのですが、数が膨大で苦労しています。今後は、例えば「リスクアセスメント完了済み」といったタグを付けたり、危険有害性が特に高い原料に絞って優先順位をつけたりと、タグ機能を活用して、より効率的に進められるよう工夫していきたいと考えています。
橋本様：リスクアセスメント業務に関しては、明確な効果が出ています。体感値にはなりますが、「CREATE-SIMPLE」での入力作業にかかる時間だけでも、導入前と比較して半分以下になったと感じています。
五島様： また省力化に加えて、法令チェックの正確性が向上しました。これまで手作業で行っていた法令チェックが自動化されたことで、チェック漏れや古い情報にもとづく判断といったミスがなくなりました。 これは時間という指標では測れませんが、コンプライアンスの観点から非常に大きなメリットだと感じています。法改正でリストが追加された際に、メールで通知が届くのもありがたいです。
その他には「検索性の向上」が挙げられます。以前の掲示板システムは検索機能が弱く、目的のSDSを探すのに苦労していました。「ケミカンSDS管理」では、原料の製品コードや物質名の一部、メーカー名など、様々なキーワードで瞬時に検索できるので、研究開発業務における時間短縮に大きく貢献しています。
またSDSは5年に1度の見直しが求められますが、「ケミカンSDS管理」には改訂日からの経過期間を管理する機能があります。 これを使えば、更新が必要なSDSを簡単にリストアップできるので、担当の業務部からも「メーカー様への問い合わせが計画的に行えるようになり、非常に助かる」という声が上がっています。
五島様：SDS管理における「正確性」の担保や、業務の「省人化」といったキーワードに課題を感じている企業様にとって、「ケミカンSDS管理」は非常に魅力的なシステムだと思います。
導入のハードルが低く、直感的に使える点も大きな魅力です。また、サポート体制が手厚く、問い合わせへの回答が非常に早いことにもいつも助けられています。機能改善の要望を伝えると、驚くほどスピーディーに実装されることもあり、ユーザーの声に真摯に耳を傾けてくれる姿勢も素晴らしいと感じています。
定期的に新機能に関するセミナーも開催してくれるので、システムの進化に置いていかれることなく、安心して使い続けることができます。これからSDS管理のDXを進めたいと考えている企業様には、ぜひ一度試してみていただきたいですね。
五島様（研究部）
橋本様（生産管理課）
