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マツダロジスティクス株式会社

業務が異なる全国拠点を『同じSDS基盤』で統一。先行6拠点から始まる、マツダロジスティクスの本社主導の化学物質管理

マツダロジスティクス株式会社は、マツダグループの完成車物流と部品物流を担う企業です。全国に拠点を展開しており、塗装補修・車両修理・設備保守など、業務ごとに異なる化学物質を扱っています。そのため各拠点が保有するSDSも異なり、自然と各拠点がバラバラに管理する状況が生まれていました。本社安全品質環境部は、この状況を「一元化する」ことを課題として認識していました。

2024年の安衛法改正を控え、本社安全品質環境部は複数の課題に直面していました。拠点ごとのバラバラ管理では、毎年増える規制対象物質への対応が難しく、各拠点での手作業による入力ミスや法令確認の負担も積み重なっていました。加えて、CREATE-SIMPLEを活用したリスクアセスメント実務の効率化も急務でした。こうした課題を解決するため、本社主導で「ケミカンSDS管理」の導入を決断。2025年10月より、まずは6拠点での運用を開始しました。 

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導入のポイント
  • 化学物質管理の専任部署がなくても、全国複数拠点のSDSを本社主導で一元化し、組織として管理できる体制を構築
  • CREATE-SIMPLEとの連携でリスクアセスメント工数を約70%削減
  • ユーザー数無制限の仕組みが、多拠点・多人数が関わるロジスティクス企業の構造に的確にマッチ
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課題
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効果

安全品質環境部が担う、全国拠点の「化学物質管理の司令塔」

皆様の部署の役割と、化学物質管理に携わることになった背景をお聞かせください。

寺本様:安全品質環境部で、各拠点とのSDS情報のやり取りおよび管理、「ケミカンSDS管理」への登録、CREATE-SIMPLEとの連携やフォロー、リスクアセスメントの進捗管理・問い合わせ対応など、全体の調整役を担っています。各拠点と本社をつなぐ橋渡し的な役割です。化学物質管理の業務に携わり始めてまだ日が浅いのですが、現場の皆さんが化学物質の危険性を正しく理解し、安全に業務へ取り組めるよう、ケミカンを通じて必要な情報を届けることを大切にしながら日々取り組んでいます。

村山様:私も同じ部署で、安全全般のスタッフとして携わっています。化学物質管理という言葉を耳にするようになったのは15年ほど前からですが、2024年4月の安衛法改正で一気に「やらなければいけない」状況になりました。混乱する中で、現場で働く仲間の健康障害を防ぐことにつなげていくために、ケミカンさんと一緒に体制を整えながら進めているところです。

田所様:私はツールの選定・導入推進を担当しました。実はケミカンの検討は前任者が「いいツールがありそうだ」と情報を残してくれたのが始まりで、私がそれを引き継ぎ、他社ツールとの比較検討を経て導入を決めた形です。実務は二人に任せながら、どのツールをどう使えばどんな効果が得られるか。そこを見極める役割を担いました。

導入前はどのような課題を抱えていらっしゃいましたか。

田所様:弊社は北海道から九州まで全国に拠点があり、各地で塗装作業や車両点検、設備保守などに使う化学物質を取り扱っています。以前はその管理が各拠点任せで、SDSはフォルダで保管し、Excelの台帳に転記するという運用でした。各拠点の担当者は他の業務と兼務していることが多いため、化学物質に関する知識や知見にどうしてもばらつきが生じてしまい、本社として全社のSDS状況を正確に把握するのが難しい状態でした。

村山様:手作業でCAS番号を入力してCREATE-SIMPLEに転記する作業も、確認してもミスが出てしまうことがありました。そのミスに気づかないまま進んでしまうという状況が生まれていて、手戻りが発生するリスクを常に抱えていました。

田所様:法改正への対応も大きな課題でした。毎年管理対象物質が増えていく中で、自分たちのアンテナだけで最新の法令情報を追いかけ続けることには限界を感じていました。「このやり方では、これからの時代についていけない」。その確信が、導入を決断するエネルギーになりました。経営層への稟議では現状管理の課題とツール導入の必要性を丁寧に説明する必要がありましたが、法改正の加速という現実を示すことで理解を得ることができました。

「ユーザー数無制限」と「法令チェックの自動化」が、導入の決め手に

複数のサービスを比較された中で、最終的にケミカンを選んだ理由を教えてください。

田所様:社内の方針で他社ツールとの比較検討をしっかり行いました。その中で一番刺さったのが、SDSの数に上限はあるが、利用ユーザー数に制限がないというケミカンの仕組みでした。弊社の場合、扱うSDSの数はそこまで多くないのですが、全国の拠点で化学物質を扱う担当者は数百人規模で、SDSを管理する立場だけでも50名近くおります。「使う人が多い」という私たちの構造に対して、ユーザー数無制限の設計が的確にマッチしていると感じました。

また、保有SDSが最新法令に該当するかどうかを自動で判定できる機能も大きな決め手でした。以前は各拠点の担当者が自分で法令を調べに行く必要がありましたが、ケミカンを入れればその手間がなくなります。これは拠点にとっても、本社にとっても大きなメリットです。

加えて、フォルダ管理・Excel管理から抜け出して、タグ機能でどの拠点がどのSDSを使っているかを横断的に把握できるようになる点も、導入を後押しした理由の一つでした。各拠点の情報が一つの画面で確認できるようになることは、全国展開を担う本社にとって特に価値がありました。

「SDSをアップロードするだけ」で、リスクアセスメント工数を約70%削減

導入後、実際にどのような変化を感じていらっしゃいますか。

寺本様:一番大きかったのは、CREATE-SIMPLEとの連携です。以前はSDSを見ながらCAS番号や含有率を1つずつ手入力していましたが、今はケミカンにSDSをPDFでアップロードするだけで物質データが自動で取り込まれ、CREATE-SIMPLEにそのまま貼り付けるだけでリスクアセスメントができるようになりました。これまで手作業で行っていた業務負荷が大きく軽減され、本当に助かっています。

村山様:試算してみたところ、CREATE-SIMPLEの入力工数は約70%削減できています。以前は手入力でのCAS番号ミスが発生するリスクがありましたが、今はケミカン側で正確にデータ化されるため、各拠点から「あそこから出てくるデータは間違いがない」という信頼が得られるようになりました。データの正確性が上がったことで、手戻りも格段に減っています。

田所様:法令チェックについても、ケミカンを入れてからは各拠点の担当者が自分で調べる必要がなくなりました。率直に言うと、兼務の担当者にとって法令確認は負担の大きい作業でした。その負担がシステムで解消されたことで、現場からは安心感やさらなる活用への期待感を感じています。

今はまだ入口。全国展開を見据えた「自律的管理」へ、伸びしろは大きい

今後、ケミカンをどのように活用していきたいとお考えですか。

田所様:現在は先行6拠点での運用が中心ですが、今後は全国のさらなる拠点へと展開していく予定です。国の指針でも「化学物質の自律的管理」が求められていますが、今はまだ本社が主導してチェックリストの活用や法令対応を行っている状態です。最終的には各拠点が自分たちでケミカンにアクセスし、自らリスクアセスメントを実施し、管理できる体制を作り上げたいと考えています。

村山様:本部として、ケミカンの機能をまだ入口の部分しか使えていないと感じています。タグの活用、チェックリスト*、SDS更新管理。今後それらを本部で使いこなし、各拠点に広げていくことで、全社の化学物質管理の水準がさらに大きく底上げされるはずです。今の効果でも十分に助かっていますが、使いこなせる余地がまだまだあります。

*チェックリスト:国内外50以上の最新法令による対象物質リストをデータベース化し、各リストに該当するSDSを毎日リストアップします

寺本様:各拠点が自律的に動けるよう、ケミカンさんの協力もいただきながら説明会も実施してきました。昨年だけでも6拠点以上で実施しています。一度基盤が整えば運用は格段に楽になるはずですので、その手応えを各拠点にも感じてもらいながら、さらなる展開を進めていきたいと考えています。

化学物質管理は、専任部署がなくても組織で実現できる

同様の課題を抱える企業のご担当者様へ、メッセージをお願いします。

田所様:物流・整備業のような現場では、化学物質管理の専任担当者を置ける会社ばかりではありません。兼務の担当者が少ない人数でカバーしている会社こそ、こういうツールが本当に力を発揮すると思います。法令対応に必要な情報収集の負担軽減にもつながるため、悩んでいる会社ほど、まず一度試してみる価値があると思います。

寺本様:最初はSDSの整備・登録に手間がかかるのは事実です。ただ、一度基盤が整ってしまえば、その後の運用は格段に楽になります。まずは化学物質の情報を正確に把握することが全てのスタートで、その積み重ねが組織全体での管理につながっていくと感じています。

村山様:化学物質の専門知識がなくても、組織として管理できる仕組みを作れるというのが、ケミカンの一番の強みだと思っています。弊社もまだ歩み始めたばかりですが、全国の拠点が自分たちで判断・管理できる体制を必ず実現させたいと考えています。同じような現場を持つ会社の方々に、ぜひ使ってみていただきたいです。

ケミカンSDS管理 事例集ケミカンSDS管理 事例集
マツダロジスティクス株式会社
業種
運輸業
導入製品
ケミカンSDS管理
課題
SDSを一元管理したい
リスクアセスメントを効率化したい
利用範囲
全社
取材日
2026年6月
人
お話を伺った方
  • 田所 様(安全品質環境部)
  • 村山 様(安全品質環境部)
  • 寺本 様(安全品質環境部)
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