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極東製薬工業株式会社

法改正時の対象物質チェック作業が最大で約70%削減 — SDS管理の検索性と信頼性をケミカンで再構築

医薬品・試薬製造を行う極東製薬工業株式会社では、化学物質に関する法規制対応の強化とSDS管理の効率化を目的に、「ケミカンSDS管理」を導入しました。

以前はOCR検索を組み合わせた汎用の文書管理システムでSDS全文検索を行っていましたが、検索精度や作業負荷に限界がありました。 2021年の化管法改正をきっかけに、従来の手作業中心の管理に限界を感じ、抜本的な解決策として注目したのがケミカン。現在は品質保証部から開発部門へと活用が広がり、業務精度とスピードの両立を実現しています。

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導入のポイント
  • SDSの成分検索精度を大幅に向上、手作業では見逃していた該当物質も抽出可能に
  • 法改正時の対象物質チェック作業が最大で約70%削減
  • SDSごとの固有URL活用で、社内共有・確認の手間をほぼゼロに
  • 開発部門での重複登録を防止、原料管理の一元化が進行中
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課題
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効果

「この体制では乗り切れない」— 手作業チェックの限界と危機感

ケミカン導入前に、どのような課題を感じていたのでしょうか?

私たち品質保証部では、法改正があるたびに原料の該当可否をチェックしなければいけないのですが、それがとにかく手間と時間がかかる作業でした。

従来は、社内登録名称で検索するほか、SDSを文書管理システムに格納し、OCRを使って全文検索していました。ただこの方法だと、1物質ずつ検索する必要があるうえ、OCR精度の低さも無視できませんでした。実際、検索漏れや誤判定が発生したこともあり、精度への不安は拭えませんでした。

特に印象的だったのは、化管法(化学物質排出把握管理促進法)の大幅改正があった時期です。数百物質を対象に、5〜6人で手作業で分担し、1〜2週間がかりで確認作業を行いました。手間も時間もかかるうえ、業務負荷が大きく、「次に同じような改正が来たら、もうこの体制では乗り切れない」と感じていました。

展示会で見つけた“欲しかった機能” — ケミカンとの出会い

ケミカンを知ったきっかけを教えてください。

きっかけは2022年のオンライン展示会です。展示ブースでケミカンを見かけ、動画やウェビナーを視聴してみると、SDSが成分データベース化されていて、CAS番号で検索でき、チェックリスト機能で多数の物質を一括で抽出できると知りました。

「まさにこれが欲しかった機能だ」と直感しましたね。

全文検索とは違い、成分情報を明確に絞り込めるなら、人手では難しかった“漏れなく探す”ということが現実的になると感じました。

決め手は「検索性」だけじゃない — 導入ハードルが低かった理由

「ケミカンSDS管理」を入する決め手は何だったのでしょうか?

もちろん、検索機能が一番の魅力でしたが、それだけではありません。導入のしやすさも非常に大きかったです。

まず、初期費用がゼロで、年額費用だけというのが、決裁者への説明でも大きな後押しになりました。弊社ではGoogle Workspaceを導入しており、クラウドサービスに対する社内の理解や慣れがあったことも、障壁がなかった理由の一つです。

また、工場長が出席する安全衛生委員会で法規制調査の業務を日頃から報告していたため、工場長にも「これで作業が簡単になるならいいじゃないか」と納得してもらえました。結果的に、提案から導入決定までは非常にスムーズでした。

品質保証から開発部門へ — SDS検索・保管・原料管理にフル活用

現在の活用状況を詳しく教えてください。

まずは品質保証部が主担当となって導入し、法改正対応や原料確認作業の場面で活用を始めました。従来はSDSを1件ずつ目視で確認していたのが、チェックリスト機能により、該当物質の一括抽出が可能になり、確認・通知・対応が大幅にスピードアップしました。

現在は、製品開発部門にもアカウントを付与し、CAS番号で登録原料を検索できるようにしています。 以前は社内登録名称の違いから同一成分の登録済み原料が見落とされ、重複登録されることもありましたが、CAS番号検索で回避できています。

また、弊社ではSDS作成にNITE-Gmiccsを使っているのですが、NITE-Gmiccs未収載の原料についてもケミカンに保管されたSDSを参照しながら作成できるため、ストレージとしても活用しています。

導入効果 — “目で追っていた作業”が一気に自動化、属人性も解消

実際に導入してみて、どのような効果が出ていますか?

一番は、法改正時の対象物質抽出が格段に効率化されたことです。以前は、5〜6人で1~2週間かけて実施していた作業が、ケミカンを使えば1人でも半日で完了する規模になりました。

また、チェックリストで抽出した結果と、従来の手作業とを比較したところ、手作業では見落としていた物質が見つかりました。その瞬間、「こういったツールがないと限界がある」と強く感じました。

さらに、SDSごとの固有URLが発行されるため、SDSの参照依頼や社内共有も非常にスムーズです。文書を探してもらう手間がなくなり、「情報を伝えるだけ」の時間すら削減されています。

今後は台帳との統合やGHS区分連携にも期待

今後、ケミカンに期待することはありますか?

現在はケミカン、Excel台帳、文書管理システムの三重運用になっていますが、将来的にはケミカンへの一元化を目指しています。

特に、毒劇薬や医薬品原料など、SDSに記載されない規制情報を自社台帳に追記している現状があり、それらをケミカンに入力でき、SDS更新時にも情報が自動的に引き継がれるようになると非常にありがたいですね。

また、今後はケミカンとNITE-Gmiccsとのデータ連携によって、GHS区分入力の省力化も期待しています。

まずは無料プランで試して、実務に照らし合わせてみる

最後に、導入を検討している方へのメッセージをお願いします。

ケミカンには無料トライアルプランが用意されているので、まずは実際に使用感を確認してみるのも一つの方法だと思います。私たちも導入前に数ヶ月試用し、検索精度やチェックリストの操作性などを自社の業務に照らし合わせて検討しました。まずは実際に試してみることで見えてくることがあるかもしれません。

極東製薬工業株式会社
業種
化学工業
導入製品
ケミカンSDS管理
キーワード
SDS一元管理
法令対応
#化管法
利用範囲
複数部門
取材日
2025年4月
人
お話を伺った方

仲條様(品質保証部)

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