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導入事例
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株式会社 青山製作所

化学物質の管理を効率化し、全社での情報共有を実現

自動車のファスニング製品(ボルトやナットなどの締結部品)の製造・販売を行う青山製作所は、国内外に生産拠点を持ち、自動車部品業界で高いシェアを誇っています。環境への取り組みに積極的で、ISO14001を取得していることも背景に、化学物質管理体制の強化が大きなテーマとなっていました。さらに、2023年の労働安全衛生法(安衛法)改正を契機に、従来の化学物質管理手法の見直しが急務であるとの認識が高まっていました。

こうした背景を受けて、全社での情報共有と業務効率化を目的として、ケミカンの導入を検討した経緯や導入効果についてお話を伺いました。

※国際標準化機構(ISO)が定める環境マネジメントシステムに関する国際規格群の総称。企業が環境への負荷を減らすための取り組みを推進する際の指針として活用。

チェック
導入のポイント
  • 2023年以降の安衛法改正等への対応が迅速に
  • リスクアセスメント対応業務にかかる時間を大幅短縮、年々増加する業務に対応する基盤を構築
  • 7つの製造工場(本社含め8つ)での薬品情報の一元管理により、見える化を実現
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課題
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効果

ISO14001の管理体制を強化する必要があり、加えて2023年の労働安全衛生法の改正によって化学物質の規制が厳しくなったことへの対策が課題だった

ケミカンを知ったきっかけを教えてください。

もともと青山製作所では、7つの製造工場(本社含め8つ)それぞれでSDSを管理しており、会社で取得しているISO14001の管理体制を強化する必要がある中で、化学物質の情報を一元化して管理するルールを整備することが大きなハードルでした。

さらに2023年の労働安全衛生法の改正によって化学物質の規制が厳しくなったことで、私個人の話で言うと、当時リスクアセスメント対象をチェックする物質が800~900ほどあり「これを1人でどうやって確認するのか…」と考え、正直途方に暮れる部分もありました。

どのようにして管理体制を構築していくのか、増加していく業務に対応をしていくのか、まさに検討していたタイミングで声をかけてくださったのがケミカンでした。

具体的な運用イメージ固めや前例のないシステム導入への社内説明に苦労しつつも、将来的な課題解決に向けプロジェクトを推進

当初からケミカンの導入に前向きだったのでしょうか。

当初お話しいただいた際は、保有するSDS内に記載される「環境負荷物質」の調査対応などでの利用をメインに考えており、まだまだ検討段階でした。

ただ検討を進めていく中で、まさに今課題となりつつあった労働安全衛生法の改正に伴う対応での活用がより効果的だと感じ、導入の目的を方向転換した頃から温度感は高まってきました。

さらに話を伺っていく中で、まさに我々が行おうとしていた「誰でもアクセスできて、各拠点の全担当が社内の化学物質情報を共有・活用できる仕組みを構築」できる可能性を強く感じ、ケミカンの導入を本格的に検討するようになりました。

お打ち合わせいただく中で、ケミカンにどんどんご期待いただけるようになったわけですね。社内検討を進めて行く中で苦労されたポイントなどはございますか。

最初に「どう管理するのか」「SDSの整理方法はどうするか」など、具体的な運用イメージを固める部分に最も苦労しました。これまで各工場独自の管理方法だったものを全社共通のルールに落とし込む作業は簡単ではなく、まさに試行錯誤の連続でした。

また導入前の社内説明では、これまで前例のない取り組みだったこともあり、決裁を得るまでには多くの工夫が必要でした。システム導入の効果や必要性を説明するだけではイメージが伝わりにくく、なかなか理解を得るのが難しい状況でした。

そこで効果的だったのが、ケミカンの体験版を操作してもらうことでした。クラウドサービス自体への認知も低く、導入することでどの業務がどれだけ減らせるのか、といった部分を現場・上司全員に納得いただくうえで、ケミカンが提供されている無料トライアルは非常に有効でした。各々実際の画面を触り、操作感や便利さを体感してもらったことで、「これなら使えそうだ」と具体的なイメージが共有でき、社内の合意形成が一気に進みましたし、最終的な導入決定まで至る大きなきっかけになったと思います。

結果として、導入までには多くの時間と労力を費やしましたが、それを乗り越えたからこそ、現在は全社共通のルールと仕組みでスムーズに化学物質管理が行える環境を整えることができたと感じています。

業務時間の短縮、工場間の情報連携が進んだことを評価

ケミカンを導入いただいたことで、現状どのような効果が得られていますか。

一番の変化は、業務時間の短縮です。労働安全衛生法で年々リスクアセスメント対象の物質などが増えることで、導入前はリスクアセスメント業務だけで月100時間以上を費やしていましたが、導入後は45時間ほどで済むようになりました。保有しているSDSを全件チェックし、リスクアセスメント対象かをWeb上で調べて、といった業務を人員が限られている中で人力で行っており、毎年法改正がある中で、ずっと業務が増え続けていくのかと不安がありました。ケミカン導入後は年々これらの対応工数は削減できているなと感じています。また、疑問点があればケミカンのサポートチームも迅速に対応いただけているので、安心して業務に取り組めています。

もう一つの効果はやはり、各拠点でのSDS管理状況をリアルタイムで把握できるようになったことです。工場間の連携がスムーズになり、「どの工場が何を使っているか」がすぐに確認できるようになりました。これは以前の運用では難しかったことで、全社的な安全管理の視点でも非常に大きな効果だと感じています。

他にも、私が異動した部署では化審法対応などを行っており、ケミカンを使用して改正にともなって追加された物質を含むSDSを検索したりなど、多様な場面で利用させていただいております。

うれしいお言葉です。ちなみに、今後の活用においてケミカンでお手伝いできることはありますか。

正直なお話、困ったときに問い合わせをすると、すぐにケミカンから返事が返ってくるので現時点でもとても助かっています。サポート体制がしっかりしている安心感は、日々の業務で大きな支えになっていますし、要望した機能をすぐに実装してくれる・検討してくれるところも非常に魅力的ですね。

そのうえで、今後さらに期待したいのは、直感的で使いやすい操作画面を今後も維持してほしいという点です。我々は現場職員から管理職まで幅広い人員がケミカンにログインするため、引き続き使いやすいシステムであってほしいですね。もし可能であれば、現場担当者がよりスムーズに情報にアクセスできるよう、閲覧専用の簡易モードのような機能が追加されると嬉しいと感じています。

人員が限られる中で、複雑な法改正に対応していく上で、ケミカンが役立つと感じています。

最後に、ケミカンの導入を検討されている方にメッセージをお願いします。

化学物質を扱う企業で、複数拠点にまたがって情報管理している企業には、ケミカンのようなツールは非常に有効だと思います。作業の属人化を防げるだけでなく、全体の効率化や法令順守の確実性も高まります。人員が限られる中で、複雑な法改正に対応しなければならない状況では、大きな支えになるはずです。

また、メーカーごとに書式や記載内容がバラバラなSDSを取り扱っていると、情報の整理や管理に苦労されている方も多いと思います。そういった課題に直面している企業こそ、ケミカンの機能が役立つと感じています。

株式会社 青山製作所
業種
自動車部品
導入製品
ケミカンSDS管理
キーワード
リスクアセスメント効率化
法令対応
利用範囲
本社と7つの製造工場
取材日
2025年3月
人
お話を伺った方
  • 大川様(総務グループ CSRチーム)
  • 田下様、宮田様(総務グループ 安全健康チーム)
導入事例一覧
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